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給排水管のしくみ

環境問題がクローズアップされる現在、「循環型社会」の実現に向けて住宅設備機器もさまざまな工夫が凝らされています。特に注目されているのが建物の長寿命化に向けた取組みです。
一般に集合住宅などの耐用年数は60年程度といわれていますが、長寿命住宅とは100年~200年にわたって利用できるもので、その一例が「SI(スケルトン・インフィル)住宅」です。

これは100年以上の耐久性を持った建物の骨格《スケルトン》部分と、生活スタイルの変化や老朽化などで変更する間取りや内装、設備機器などの《インフィル》部分とに分離した住宅のことです。

給排水管などの配管資材は、SI住宅の《インフィル》部分にあたりますので、取替えや間取り変更への対応性が求められます。一方、《インフィル》部分とはいえ寿命が短くては困るため、長期使用に耐えられる製品の開発が進んでいます。

給排水管の種類と耐用年数

給排水管には材質や構造の異なるさまざまな製品があり、代表的な管だけでも次のような種類があります。

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鋼管、塩ビライニング鋼管、耐熱性ライニング鋼管、ビニル管、ステンレス鋼管 等

耐火二層管
鋼管、排水用塩ビライニング鋼管、コーティング鋼管、鋳鉄管、ビニル管、耐火二層管、ステンレス鋼管 等

給排水管の耐用年数は30年程度といわれていますが、使い方次第では10年も持たないこともあります。寿命が短くなる要因は、ゴミや異物の堆積による詰りや、腐食・劣化によるもの、変位や振動などによる破損など。そのため、給排水機器は更新のしやすさと、検査・確認および清掃のしやすさが求められます。

また、給排水機器類のリサイクルも重要な課題です。その点、素材の一つである鋳鉄は比較的長寿命であるとともに、使用された後に再溶解してリサイクルできるメリットがあります。また、リサイクル時に有害物質を出さない点も大きな利点です。一方、近年は樹脂製品もリサイクル可能なものが開発され、循環型社会の実現に向けて進歩しています。